香港「反中勢力」を非難、全人代 中国、選挙制度見直し提案

中国全人代の開幕式を終え、引き揚げる香港政府の林鄭月娥行政長官(左)と董建華初代行政長官=5日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京、香港共同】中国の習近平指導部は5日開幕した全国人民代表大会(全人代)の会議に香港の選挙制度見直しを提案した。全人代高官は「香港を混乱させる反中勢力」が選挙を利用して香港の統治権を奪おうとしたと非難。制度に「明らかな欠陥」があるとし、中央主導で改変すると強調、香港の政治の舞台から民主派を一掃する手続きに着手した。

 全人代の王晨・常務委員会副委員長は、2019年の大規模デモ以降「反中勢力や分裂勢力」が香港を混乱させたと主張。昨年の民主派の立法会(議会)選挙予備選を「選挙を通じて立法会の主導権を握ろうとたくらみ、香港の統治権を奪おうとした」と非難した。


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