香港逃亡し死亡の元役員を不起訴 競馬投資事件、名古屋地検支部

 名古屋地検岡崎支部は5日、競馬の結果を的中させて高額配当するとうたって現金を不正に集めたとして、出資法違反容疑で書類送付された投資会社「東山倶楽部」元役員の男性を、被疑者死亡で不起訴処分とした。ICPOを通じて国際手配されていたが、2016年に逃亡先の香港で、58歳で死亡していた。

 00年代半ばに全国の5千人以上から計約63億円を集めたとされ、愛知、島根両県警の合同捜査本部が07年に関係先を家宅捜索。男性を主犯格とみていたが、直後に海外逃亡した。

 捜査本部は、08年に出資法違反容疑などで元幹部ら数人を逮捕し、有罪判決が確定するなどしている。


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