大阪、簡易検査で変異株64件 府が確認、疫学調査強化へ

 大阪府は5日、新型コロナウイルスの感染者から採取した検体について変異株用の簡易検査を実施したところ、64人が陽性だったと発表した。うち12人は国立感染症研究所の詳細検査で英国由来の変異株であることが確定。吉村洋文知事は検査体制や、濃厚接触者を特定するための疫学調査を強化する方針を示した。

 府によると、変異株の簡易検査は1月20日〜3月3日、大阪健康安全基盤研究所(大安研)などでウイルス量の多い検体287人分を対象に実施した。民間の医療機関が保管していた約80人分の検体では46人が陽性となり、大部分で家族や濃厚接触者といったつながりが確認された。


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