名城大、PCR検査で変異株判別 国内外の8種類、迅速対応に期待

研究室のメンバーと新型コロナウイルス変異株の判別について議論する名城大の神野透人教授(奥右)=3日、名古屋市

 新型コロナウイルスのPCR検査時に、変異株かどうかを判別する方法を名城大(名古屋市)の神野透人教授(衛生化学)らが開発した。検査の試薬を一部置き換えるなどするだけで、手間のかかるゲノム(全遺伝情報)の解析は不要。国内外で見つかっている8種類の変異株を判別でき、今春にも東海地方の自治体と実証実験に取り組む。

 神野教授は「変異株を検出する他の方法より簡単で汎用性があり、理論上は新たな変異株が出現しても見つけることができる。迅速な対応につながるのではないか」と話した。

 神野教授らは、PCR検査で増幅したDNAの塩基配列から、8種の特徴的なパターンを割り出した。


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