産油国、減産を小幅緩和 需要不透明、価格は上昇

石油輸出国機構(OPEC)のロゴ(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国による連合体「OPECプラス」は4日、オンライン閣僚級会合を開き、原油協調減産を4月に小幅に緩和することを決めた。3月に日量705万バレルとしていた減産目標から15万バレル縮小する。新型コロナウイルス感染が収まっておらず、需要動向が不透明なことから小幅な調整にとどめた。

 最近の価格上昇傾向から、日量50万バレル程度の生産引き上げに踏み切るとの予想が広がっていたため、決定が伝わると需給が引き締まるとの見方から、原油価格は前日比で一時5%余り上昇した。


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