難病女性の安楽死認める 南米ペルー

アナ・エストラダさん(本人のインスタグラムから、共同)

 【サンパウロ共同】南米ペルーで難病の女性が、同国では違法の安楽死の権利を認めるよう政府を相手に訴訟を起こし、2月末に一審が訴えを認めた。被告の保健省など複数機関が3日までにいずれも控訴しないと明らかにし、安楽死が行われる可能性が出てきた。地元メディアが報じた。

 女性は首都リマの心理学者アナ・エストラダさん(44)。12歳で多発性筋炎を患い、ほとんど寝たきりで過ごす。すぐに死にたいわけではなく、死期を自分で決めたいとしている。

 判決はエストラダさんの例に限るとしているが、本人はツイッターで「これはこの先に続く多くのケースの先例となる」とコメントした。


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