薬師寺で東塔の初層内部を公開 修理完了後初

開かれた東塔初層の扉=1日午前、奈良市の薬師寺

 奈良市の薬師寺で、約110年ぶりの解体修理が完了した東塔(国宝)の初層内部の特別公開が1日、始まった。来年1月16日まで。内部の一般公開は修理完了後初めて。

 午前8時半ごろ、塔の1階に当たる初層の扉が開けられ、僧侶らが読経した。参拝者は塔の中に入ることはできないが、土台部分に上り、身を乗り出すように内部をのぞき込んでいた。内部には中心に立つ心柱や、「宝相華」と呼ばれる想像上の花の天井画が見えた。

 一番乗りで参拝した大阪府枚方市の会社員阪口寛一さん(50)は「床面に鏡が設置され天井画の模様も見えた。なかなかない機会だ」と満足げだった。


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