関千枝子さんが死去 ノンフィクションライター

慰霊碑の前で被爆直後の様子を説明する関千枝子さん(右)=2017年8月、広島市

 広島の被爆者でノンフィクションライターの関千枝子(せき・ちえこ)さんが21日、出血性胃潰瘍のため東京都品川区の自宅で死去した。88歳。大阪府出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は長男誠(まこと)氏。

 広島県立広島第二高等女学校在学中の13歳の時に広島で被爆。自身はたまたま体調不良で欠席していたが、勤労動員で屋外の作業に出ていた級友約40人を亡くし、後に遺族らに取材した代表作「広島第二県女二年西組」をしたためた。他に「ヒロシマの少年少女たち」などの著作がある。各地で被爆体験を証言する活動も続けた。


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