農業の「つなぎ融資」、542件 収入保険を活用、コロナが影響

収入保険の加入状況

 農家の減収を穴埋めする収入保険制度について、新型コロナウイルス感染拡大の影響で資金が必要になった農家や農業法人に対し、2020年12月末までに計542件、30億6千万円のつなぎ融資が実施されたことが27日、農林水産省への取材で分かった。

 収入保険は、自然災害や農産物の価格低下、取引先の倒産などの事情で収入が減った場合に一定割合が補填される制度で、全国農業共済組合連合会が運営している。

 農水省の担当者は、新型コロナのような想定外のリスクで収入が減ってもカバーできる保険だとし「農業を続けられるよう、引き続き加入を推進していきたい」と話す。


  • LINEで送る