今年のテレビ需要、1%増 地デジ移行10年で買い替え

家電量販店のテレビ売り場=2020年7月、東京都内

 電子情報技術産業協会は25日、2021年の国内のテレビ需要が前年比1・0%増の548万1千台になるとの見通しを発表した。11年の地上デジタル放送完全移行に伴う特需から約10年が経過し、買い替えが進む。うち4K対応テレビは324万8千台と全体の59・3%を占める。

 買い替え需要の鈍化で22年以降は減少に転じるとみている。スマートフォンによる動画視聴との競合で需要減少が続き、25年は500万台と予想した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要や、政府の特別定額給付金の効果で11・5%増の542万6千台と好調だった。


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