廃炉廃棄物16万トン埋設地未定 23年に原子炉解体開始

中部電力浜岡原発1号機の廃炉で出た廃棄物(タービンの部品)=2020年2月、静岡県御前崎市

 廃炉が決まった国内の商業原発のうち事故があった東京電力福島第1原発を除く18基で、計16万トン超の低レベル放射性廃棄物が発生することが16日、電力各社への取材で分かった。中部電力浜岡1、2号機(静岡県)では国内で初めて原子炉の解体が2023年ごろに始まる予定で、50年代にかけ各地で廃棄物が大量発生する。

 最終的に地下へ埋める方針だが、一部を除き埋設地は未定。場所を確保できなければ廃炉終了後も長期間、廃棄物が敷地に残る恐れがある。

 建物や設備の解体により、放射性物質で汚染されたり放射線を出す性質に変化したりした金属、コンクリートなどが放射性廃棄物となる。


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