EV電池を踏切で再利用、JR東 環境に優しく耐久性も

停電時に踏切に電気を供給するための電池が設置された「踏切器具箱」(右・JR東日本提供)

 JR東日本が、電気自動車(EV)で使われた中古のリチウムイオン電池を再生して踏切の電源に利用する取り組みを始めた。常磐線と水戸線の計10カ所で2021年度から導入し、将来は都市部を除く管内全域に広げたい考え。環境に優しく、現在使用している鉛蓄電池より耐久性が優れているとしている。

 JR東によると、踏切は電線から電力供給を受けるが、電線のメンテナンスや災害などで停電すると電池で稼働する。日産自動車のEV「リーフ」で使った電池を、日産のグループ会社「フォーアールエナジー」(横浜市)が再製品化し、提供を受ける。

 耐用年数が10年と鉛蓄電池より3〜7年長い。


  • LINEで送る