コケそっくり、ガガンボ幼虫発見 体の突起で擬態、愛媛大

コケに擬態するミカドシリブトガガンボの幼虫(中央)(愛媛大の今田弓女助教提供)

 巧みにコケなどの姿をまねるため長く未発見だったガガンボという昆虫の幼虫8種を、愛媛大の今田弓女助教(昆虫生態学)が見つけ、3日までに発表した。色や模様による擬態はチョウの幼虫などで知られるが、今回の幼虫は全身にある突起も使う珍しい特徴がある。

 何から身を隠すために巧みな擬態を身につけたのかは謎。今田さんは「幼虫を狙う賢くて目の良い捕食者がきっといるはずだ。今後突き止めたい」と話す。

 ガガンボは大きな蚊のような姿の昆虫で、発見した幼虫はシリブトガガンボ亜科に属する。成虫は多く見つかっているが、幼虫はほとんど未確認だった。10年間探し続け、採集に成功した。


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