20年以上前、わいせつ教員免職 判決認定で異例処分、札幌

 20年以上前に教え子にわいせつ行為をしたとして、札幌市教育委員会が市内中学の50代の男性教員を懲戒免職処分とする方針を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。昨年12月、東京高裁判決が性的行為を認定。市教委が再調査し、事案発生から長時間が経過しているが、異例の処分が出る見通しになった。

 28日に教育委員会の会合を開き、正式決定する。被害を訴える東京都の写真家、石田郁子さん(43)が判決後、市教委に懲戒免職処分とするよう求めていた。関係者によると、市教委はすでに教員への聞き取り調査を実施。最終的には、判決での認定を重視して処分する方針を固めた。


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