東京の駅ホーム転落死から20年 留学生母「息子の夢受け継ぐ」

JR新大久保駅構内の慰霊碑に手を合わせる日韓の関係者ら=26日午後、東京都新宿区

 東京都新宿区のJR新大久保駅で2001年、ホームから転落した男性を助けようとした韓国人留学生李秀賢さん=当時(26)=ら3人が死亡した事故から26日で20年となり、区内で献花・追悼式が開かれた。新型コロナウイルス禍で来日できなかった母辛潤賛さん(70)は「国境を超えた人間愛を実現しようとした息子の夢を受け継ぎたい」との手記を公表した。

 駅構内の慰霊碑の前で韓国大使館の関係者らが献花し、事故があった線路を前に黙とうした。その後、駅近くの会場で追悼式を開催。父の故李盛大さんは事故後に寄せられた見舞金で、日本で学ぶアジアの留学生を応援する奨学金を設立した。


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