紙出版物、鬼滅効果で販売減縮小 電子は好調

大ヒット漫画「鬼滅の刃」が並ぶ東京都内の書店=昨年12月

 2020年の紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の推定販売金額が1兆2237億円となったことが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。16年連続の減少だが、昨年末に最終巻が発売された大ヒット漫画「鬼滅の刃」の効果などで、減少幅は前年比1・0%減と、19年の4・3%減と比べて縮小した。05年以降で減少幅は最も小さかった。

 電子出版市場は好調で、出版市場全体における占有率は24・3%となり、同研究所が統計を取り始めてから初めて2割を超えた。紙と電子を合わせた販売金額は4・8%増の1兆6168億円だった。


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