リンゴの枝で和紙作り、青森 ねぷたの材料に利用する構想も

リンゴの枝を原料とする和紙作りの様子=2020年11月、青森県弘前市(弘前大提供)

 青森県弘前市で、病気にかかるなどして切り落とされたリンゴの枝を原料とする和紙作りが始まった。夏の弘前ねぷたまつりに登場する扇形の山車「ねぷた」の材料に利用する構想だ。リーダー役の広瀬孝弘前大講師は「工芸品のねぷたに、特産のリンゴという青森らしさを加え、魅力を高めたい」と意気込む。

 和紙作りに取り組むのは、弘前大、青森県産業技術センター弘前工業研究所、民間企業でつくる「りんご/さくら和紙研究会」。弘前市内のリンゴ園で集めた枝を繊維状に加工し、昨年11月に和紙を試作した。

 和紙研究会は、観光客に和紙作りを体験してもらう企画も検討している。


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