米、TPP早期復帰に慎重 報道官、内容「不完全」

ホワイトハウスで記者会見する米国のサキ大統領報道官=22日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】サキ米大統領報道官は22日、トランプ前大統領が離脱した環太平洋連携協定(TPP)への早期復帰に慎重な姿勢を示した。協定内容を「より強化し、改善する必要がある」と説明。雇用への悪影響など労働者層の懸念を踏まえ、復帰する場合には再交渉が必要との認識をにじませた。

 サキ氏は記者会見で「バイデン大統領は協定内容が完全ではないことを認識している」と強調し、再加入する環境が整っていないとの見方を示した。現時点では国内政策を優先し「労働者や中間層の前進に焦点を当てる」と述べ、通商協定は後回しになるとの方針を改めて示した。


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