ウイーンに被爆者を招待 核禁止条約の第1回締約国会議に

オーストリアのシャレンベルク外相

 【ウィーン共同】オーストリアのシャレンベルク外相は22日までに共同通信の単独会見に応じ、同日発効した核兵器禁止条約について「75年におよぶ被爆者の闘いがなければ制定できなかった」と指摘、広島、長崎の被爆者が条約を後押ししたと高く評価した。今年末にも同国首都ウィーンで開催される条約の第1回締約国会議に被爆者を招待すると述べた。

 オーストリアは条約成立の旗振り役。禁止条約は前文で「ヒバクシャの受け入れ難い苦しみに留意する」と明記しており、締約国会議への被爆者の出席が実現すれば、核兵器の非人道性を世界に訴える格好の機会となりそうだ。


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