大阪メトロ、コロナで民泊断念 マンション売却で数億円損失

大阪メトロが売却した大阪市浪速区のマンション=22日午後

 大阪メトロが民泊事業向けに大阪市浪速区のマンションの土地と建物を20億円超で購入しながら、コロナ禍で訪日外国人客が大幅に減った影響で開業を断念し、昨年12月に売却したことが22日、分かった。売却額や売却先は非公表。購入額と比べて数億円の損失が出たという。市は同社に100%出資している。

 同社は21年2月の開業を目指し、19年8月に購入。72室を備え、繁華街の新世界に近い立地のため、訪日客の需要を見込んでいたが頓挫した。

 損失が出たことについて、松井一郎市長は22日、「経営判断として勇気ある撤退をしたということだと思う。ビジネスにはリスクもある」と述べた。


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