東芝、29日に東証1部復帰へ 3年半ぶり、経営再建

東芝本社が入るビル=東京都港区

 東京証券取引所は22日、東芝が申請していた株式上場先の東証2部から1部への復帰を承認したと発表した。29日付で1部となる。東芝は不正会計問題や米原発事業を巡る巨額損失で経営不振に陥り、2017年8月に1部から2部に降格した。経営再建を進め20年4月に復帰を申請していた。約3年半ぶりの復帰となる。

 東芝は米原発子会社だったウェスチングハウス・エレクトリックの経営破綻に伴い債務超過となり、東証の基準に基づき2部に降格した。その後は半導体事業の売却など財務や収益構造を見直し、現在は価格競争や市況に左右されにくい社会インフラといった事業に経営資源を集中している。


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