新START、5年延長か バイデン米政権、有力紙

就任式で宣誓後、手を振るバイデン米新大統領=20日、ワシントンの連邦議会議事堂(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は21日、期限切れが2月5日に迫るロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)に関し、バイデン米政権が条約規定に基づき最長の5年間の延長を目指す方針だと伝えた。次期国務長官候補のブリンケン元国務副長官は19日に延長の意志を示したが、期間は明らかになっていない。

 新STARTは、米ロ間に唯一残された核軍縮条約。これまでロシア側が延長を求めていたが、トランプ前政権は軍事力を高める中国を含めた新たな枠組みが必要だと主張、暫定延長を模索していた。交渉は膠着状態に陥り、期限切れとなる懸念が強まっていた。


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