コロナ感染者数把握できず 首相、接触アプリ通知で

衆院本会議で答弁に臨む菅首相(右)=21日午後

 菅義偉首相は21日の衆院本会議の代表質問で、新型コロナウイルス対策のスマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の通知がきっかけで陽性が判明した感染者数は「把握できていない」と述べた。保健所の協力が必要だと説明した。有効性の検証が課題となりそうだ。アプリのダウンロード件数は約2400万件にとどまっている。

 アプリは厚生労働省が提供し、感染者と濃厚接触した可能性を知らせる。利用者が陽性を名乗り出ると通知が届く仕組みで、首相は陽性の登録が現時点で9千件弱あり、感染者全体の2・6%に該当すると明らかにした。


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