連合会長、賃上げ要求 「内部留保活用を」

記者会見する連合の神津里季生会長=21日午後、東京都内(連合提供)

 連合の神津里季生会長は21日の記者会見で、2021年春闘に向けて企業規模や雇用形態による格差是正が必要と強調、経営側に対し、内部留保を活用するなどして「賃上げに積極的になってもらいたい」と求めた。

 神津会長は、新型コロナウイルス禍のような危機に対応するため、内部留保は一定程度必要とした上で「ここ数年はたまり過ぎだ」と指摘。賃上げに使うよう求めた。

 19日公表の経団連の経労委報告がコロナ禍による経営状況の悪化を挙げ、業界横並びや各社一律の賃金引き上げに否定的な見方を示したことにも「もっと日本全体の雇用や賃金水準に目を向けた表現をしてほしい」と注文を付けた。


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