大戸川ダム、大阪府容認へ 吉村知事「前向きに検討」

大阪府庁で取材に応じる吉村洋文知事=21日午後

 大阪府の吉村洋文知事は21日、国が事業を凍結している大戸川ダム(大津市)について「府民の命を守る効果があるのであれば前向きに検討しなければならない」と述べ、建設を容認する意向を明らかにした。府の有識者会議が20日に「十分な治水効果がある」との答申案をまとめたことを受け、府庁で記者団に述べた。

 大戸川ダムは滋賀県南部を流れる淀川水系の大戸川に国が計画した治水専用ダム。2008年に三重、滋賀、京都、大阪の4府県の知事が建設中止を求め、国が09年に事業を凍結した。滋賀県の三日月知事が19年に「一定の治水効果がある」として容認を表明、大阪府が効果を検証していた。


  • LINEで送る