紫外線吸収剤リスク評価へ プラスチック製品に添加 国際条約、規制も視野に

岩陰に集まったプラスチックの粒子。紫外線吸収剤が検出されることが少なくない=2018年5月、千葉市

 プラスチック製品が劣化するのを防ぐために加えられる紫外線吸収剤の一種の「UV328」という物質が、生物や環境に悪影響を与える懸念があるとして、国際条約での規制も視野に入れたリスク評価が始まることが21日、分かった。

 この物質は国内の製品のほか生物の体内や河川の底、一部の食品などからも検出される。規制対象となれば多方面への影響が予想され、国際的な議論の行方が注目される。

 有害化学物質の規制に関する国際条約「ストックホルム条約」の評価委員会の決定。今年7月に予定される同条約締約国会議で評価結果を検討し、規制対象とするかどうかを決める見通し。


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