日英、廃炉技術を共同研究へ 東電資金拠出、福島第1原発で

 【ロンドン共同】英政府は20日、日英で原子力関連施設の廃炉技術を共同研究すると発表した。日本からは東京電力グループが資金を拠出し、福島第1原発でロボットアームを活用して実施する。両国の知見を合わせ、廃炉技術の向上を加速したい考えだ。

 東電福島第1廃炉推進カンパニーの小野明最高責任者は声明で「ロボットや遠隔操作の技術は、溶融核燃料(デブリ)の取り出し作業にとって最も重要な要素の一つだ」と指摘し、英国との研究に期待感を示した。

 共同研究は4年計画で、1200万ポンド(約17億円)規模で実施。東電のほか、英原子力廃止措置機関(NDA)なども資金を出す。


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