広島・福山城にひっかき傷9カ所 国指定重要文化財の門など

福山城の「筋鉄御門」で見つかった傷=20日、広島県福山市

 広島県福山市は20日、福山城の「筋鉄御門」(国指定重要文化財)など計9カ所で、硬いものでひっかいたような傷が見つかったと発表した。市から通報を受けた福山東署が実況見分をした。文化財保護法違反などの容疑を視野に捜査する。

 昨年末から今月にかけて、松山城(松山市)、高知城(高知市)、岡山城(岡山市)でも同様の傷が見つかっている。

 市によると、19日午後2時ごろ、見回りの市職員が筋鉄御門と「鐘櫓」の2棟で長さ9〜47センチのひっかき傷を発見。硬貨などでつけられた可能性があるという。福山城は午前6時から午後10時まで開門しており、現場近くに監視カメラはなかった。


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