15歳逆送「少年院で改善困難」 福岡女性客殺害の鹿児島家裁決定

 福岡市の商業施設で昨年8月、女性客=当時(21)=が殺害された事件で、鹿児島家裁(毛利友哉裁判長)は20日、殺人などの疑いで送致された少年(15)を検察官送致(逆送)するとした決定の要旨を公表した。「再非行の恐れは非常に高く、少年院での問題改善は困難だ」とし、少年院送致などの保護処分でなく、刑事処分が相当と結論付けた。

 少年は今後起訴され、成人と同様に裁判員裁判で審理される見通し。

 19日付の決定要旨は、事件の残忍さや結果の重大さから責任は極めて重いとし「共感性の欠如や認知のゆがみといった資質上の問題が色濃く表れている」と指摘した。


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