2020年の紙出荷、過去最低 コロナで職場向け低迷

 日本製紙連合会は20日、2020年の紙と板紙の国内出荷量が前年比9・9%減の2144万トンで、比較可能な1988年以降で過去最低だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大により、オフィス向けのコピー用紙などが落ち込んだ。

 テレワークが広がったため、コピー用紙といった印刷・情報用紙は18・9%減の558万トンと低迷。段ボールなどに使う板紙は5・1%減の1073万トンだった。一方、感染防止対策で需要が伸びたティッシュペーパーなどの衛生用紙は堅調で、前年と同水準の183万トンを維持した。


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