消防署員自殺で減給3カ月 当時の副署長、山口 遺書で職場パワハラ批判

松永拓也さんの遺書

 山口県宇部市の宇部中央消防署員の松永拓也さん=当時(27)=が2019年1月、職場でのパワハラや金銭問題を訴える遺書を残し自殺した問題で、消防側が当時の副署長を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分としたことが20日、関係者への取材で分かった。消防側は処分について午後、記者会見する。

 松永さんは遺書で「上の者は都合の悪いことは無かったことにしている。隠蔽して表に出さない」と組織を批判。外部調査委員会は19年8月に報告書をまとめ、組織への不信感が積み重なり、消防車の部品損傷を巡る上司からの叱責などを契機に抗議の意を示すために自殺したと結論付けた。


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