核兵器廃絶に向け「新たな段階」 禁止条約22日発効、効力拡大へ

オーストリアのクルツ首相(BKA/Jakob Glaser提供・共同)

 【ウィーン共同】オーストリアのクルツ首相は19日までに共同通信の書面インタビューに応じ、22日発効の核兵器禁止条約について、核廃絶に向け「広島や長崎の被爆者らが闘い到達した(新たな)段階だ」と評価した。同国は条約制定の旗振り役。条約の効力は拡大していくとし、ウィーンで開催見通しの第1回締約国会議に「全ての国や団体を歓迎する」と述べ、日本など未署名国にもオブザーバー参加を促した。

 同会議は条約発効から1年以内に開催。連立与党の公明党はオブザーバー参加を求めているが、菅義偉首相は消極的な考えを示している。今後、国外からも参加圧力が強まる可能性がある。


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