奄美の春待ちチョウ、羽寄せ越冬 アサギマダラ、冬場の風物詩

木の枝に羽を寄せ合い集団越冬するリュウキュウアサギマダラ=18日午前、鹿児島県・奄美大島

 黒地の羽に淡いブルーの斑紋が特徴のチョウ「リュウキュウアサギマダラ」の集団越冬が鹿児島県の奄美大島で見られるようになった。海沿いの林で枝やつるなどに数匹から数十匹で集まって羽を寄せ、春の訪れを待つ。

 リュウキュウアサギマダラは国内では奄美大島以南に生息。気温が15度以下になると活動を休止し集団をつくる。奄美では1月から3月初旬ごろの越冬が風物詩として観光客や写真家の人気を集めている。

 奄美のチョウに詳しい奄美市のパート従業員、奥道子さん(76)は「近年は場所が限られ規模も小さくなった。昔みたいに鈴なりに止まって感動するぐらい数が戻ってほしい」と話した。


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