自宅待機中の男性死亡、神奈川 保健所は聞き取り調査できず

 神奈川県は16日、新型コロナウイルスの感染が確認され自宅待機していた同県大和市の70代男性が死亡したと発表した。医療機関は発生届を提出したが、保健所は宿泊施設で療養させるかどうかを決めるための聞き取り調査を実施できていなかった。

 県が所管する保健所の状況を16日午前に確認した結果、発生届が提出されても聞き取り調査ができていない患者が375人程度いた。

 県によると、亡くなった男性は1人暮らし。9日、転倒によるけがで医療機関に救急搬送された。37・3度の熱があったため検査を受けたが、軽症と判断されて帰宅。10日に陽性が判明し、男性に連絡した。


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