コロナ禍、追悼一足早く 「密」避け行事分散

「コロナに打ち勝つ」との願いが込められた灯籠=16日午後6時8分、神戸市の東遊園地

 6434人の命が奪われた1995年の阪神大震災は17日で発生から26年となる。兵庫県に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が再発令された状況で迎える慰霊の日。密集を避けるため、時間を分散して来てもらおうと、追悼行事を前日の16日から開始するなど、県内各地で内容や時間の変更を余儀なくされた。

 追悼行事「1・17のつどい」が毎年開かれる神戸市中央区の公園「東遊園地」では、例年より前倒しして発生時刻12時間前の16日午後5時46分に来場者が黙とう。

 兵庫県伊丹市の昆陽池公園では夕暮れの薄暗さの中、例年通り犠牲者と同じ数だけ並べられたろうそくに追悼の火がともされた。


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