被災地つなぐ織物展示 「震災考えるきっかけに」

展示された「さをり織り」の作品とツナミクラフト代表の東山高志さん=16日午前、兵庫県西宮市

 兵庫県西宮市の災害被災者支援団体「ツナミクラフト」は16日、阪神大震災から26年となるのを前に、神戸や東北、タイなど国内外の被災者ら約4千人が携わった「さをり織り」の作品を西宮市の公園で展示した。代表の東山高志さん(54)は「鮮やかな布を見てもらうことで、震災のことを考えるきっかけになれば」と話している。

 さをり織りは織機を使い色やスタイルにこだわらずに作る布で、初心者でもできるのが魅力という。東日本大震災から3年近くがたった2013年12月、東山さんが「何か新しくできることはないか」との思いで、東北の被災者と制作を始めた。


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