人工物1兆トン、自然物より多く 過去100年で急増、地球に影響

米ハワイの海岸に打ち上げられた、さまざまなプラスチックごみ(米海洋大気局提供)

 人間がこれまでに作り出したコンクリートやプラスチックなどの総量は1兆トンを上回り、森林や植物など自然由来のものよりも多くなる見込みだ―。イスラエルのワイツマン科学研究所のチームが9日までにこんな試算をまとめた。こうした人工物の量は人間の消費活動や開発に起因して、過去100年間で急激に伸びている。人間が地球に与える影響がいかに大きいかを示す結果。

 現在のペースは、人間一人一人にとって自分の体重以上の人工物が毎週、生産されている計算になる。2040年までに3兆トンを超える見通し。


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