2020年12月27日 17:58 | 無料公開
8月、国際宇宙ステーションの軌道上で撮影された、北米大陸の沖合を通るハリケーン「ローラ」(NASA提供)
地球温暖化の進行に伴い、大西洋で発生したハリケーンの勢力が衰えにくくなっているとの分析結果を、沖縄科学技術大学院大のチームが27日までにまとめた。ハリケーンの破壊力を強める役目をする水蒸気が、海面温度の上昇によって海から取り込まれやすくなったのが原因。そのため上陸後も勢力が強い状態が続き、内陸部で被害が増大する恐れがあるという。
チームは1967〜2018年に北大西洋上で発生したハリケーン71個の観測データから勢力の推移を分析。
同期間の海水温の推移を調べると、海水温が高いほどハリケーンが上陸後に弱まるまでの時間も長くなると判明した。