50年脱炭素へ、14産業に重点 電動車移行や洋上風力拡大が柱

洋上風力発電の風車=2018年、長崎県五島市沖

 政府は25日、成長戦略会議を開き、2050年の脱炭素社会に向けた実行計画「グリーン成長戦略」を発表した。水素や住宅といった14産業を重点分野に位置付け、目標の年限や支援策を明記。ガソリン車から電動車への移行に加え、洋上風力など再生可能エネルギーの導入拡大を柱とし、国際的な環境重視の潮流に乗り遅れないよう温室効果ガス削減への取り組みを促す。

 計画では地球温暖化対策を経済成長の機会と捉え、エネルギー産業の脱炭素化と社会の電化を推進。成長戦略による経済効果を30年に年約90兆円、50年に年約190兆円に上ると試算している。


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