年内の県外候補地提示断念、福井 中間貯蔵施設巡り関西電力が陳謝

 関西電力の松村孝夫原子力事業本部長が25日午後、福井県庁を訪れ、桜本宏副知事と面会し、県に対し年内に提示すると約束していた、原発の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外候補地について「このタイミングでしっかり報告できない状況であり、心からおわびする」と陳謝した。年内提示を断念した。

 桜本副知事は「約束が守られず誠に遺憾。今のままでは40年超原発の議論を続けることができない」と強い口調で応じた。

 使用済み燃料を巡っては、電気事業連合会が17日、電力各社で青森県むつ市の中間貯蔵施設を共同利用する案を表明していた。


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