IAEA、監視団派遣用意 処理水処分で日本と協議

グロッシIAEA事務局長の発言ポイント

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は19日までに、東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の処分について日本側と協議しており、処分が決まった場合、要請があれば国際的な監視チームをすぐに派遣する用意があると明かした。日本と協力し、国内外の懸念の払拭に努める姿勢を鮮明にした。

 第1原発敷地で処理水を保管しているタンクは22年夏にも容量が限界となる見通しで、政府は海洋放出を検討。菅義偉首相は今月10日、「いつまでも先送りはできない」との認識を示したが、漁業関係者らは「風評被害の発生は必至」と反発している。


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