任命拒否問題「理由の説明を」 国際学術会議レディー会長

 日本学術会議の任命拒否問題を巡り、各国を代表するアカデミーなどでつくる国際学術会議のダヤ・レディー会長が17日までに共同通信の書面インタビューに応じた。菅義偉首相が拒否の詳しい理由を説明しないことに関し「学術会議側との開かれた議論に応じ、理由を説明することが問題解決に向けて有益だ」と指摘した。

 レディー氏は、報道などを通じて問題を把握しているとした上で、政治と科学の在り方に言及。「学術団体は、会員を自由に選定し、方針決定について政治や外部の介入を受けずにいられることが重要だ。政策決定者は、科学者が適切に助言できる環境を確保する役目がある」と強調した。


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