2020年12月14日 22:44 | 無料公開
「はやぶさ2」のカプセルに納められていた試料コンテナの底で見つかった黒い砂粒状の物質(右、JAXA提供)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、探査機「はやぶさ2」が地球に帰還させたカプセルの内部で、黒い砂粒状の試料を確認したと発表した。小惑星りゅうぐうで採取した岩石のかけらと考えられ、さらに分析を進める。小惑星の試料と確認できれば、初代はやぶさに続く快挙となる。りゅうぐう表面は石炭のように黒く、生命に必要不可欠な有機物の発見が期待されている。
また、着地直後に行った簡易分析でカプセルから検出したガスも、りゅうぐうの岩石に由来しているとみられることも判明。揮発性のガスが発生した可能性が高いといい、黒い粒子状の物質とともに詳細を調べる。