新聞協会賞受賞者、横浜で講演会 取材の苦労や意義語る

講演する沖縄タイムス社の崎浜秀也氏=12日午後、横浜市中区のニュースパーク

 2020年度新聞協会賞受賞者の講演会が12日、横浜で開かれた。那覇市の首里城が焼け落ちる瞬間をドローンで撮影し受賞した沖縄タイムス社の崎浜秀也氏は「ただならぬ状況だった。言葉の要らない1枚は日頃から技術の向上を図ったプロ意識の結果」と語った。

 NHKの木村真也氏は、政府による戦没者遺骨収集事業のずさんな実態を暴き受賞。厚生労働省の非公開会議の議事録を入手して、現地取材を重ねたことを明かした。

 中国新聞社の金崎由美氏は「遺族や被爆者を訪ね歩き、手記を読み込んだ。一人一人の命と向き合う作業が戦争を繰り返さない抑止力になる」と意義を強調した。


  • LINEで送る