19年度の温室ガス排出は最少 米中貿易摩擦で6年連続減

仙台港で運転する石炭火力発電所=2018年

 環境省は8日、国内の2019年度の温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で、前年度比2・7%減の12億1300万トンだったとの速報値を発表した。1990年度の統計開始以来、最も少なかった18年度に続き最少を更新した。減少は6年連続。米中貿易摩擦に伴い鉄鋼業などの生産が減り、再生可能エネルギーの導入が拡大したのが要因としている。

 日本は30年度の温室ガス排出量を13年度比26%減との目標を掲げる。19年度は14%減で、環境省は今のペースが続けば達成できるとみる。


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