医療費2割負担、与党で調整 自公、所得基準で歩み寄り模索

 菅義偉首相は7日、75歳以上の医療費窓口負担を2割へ引き上げる所得基準について、自民、公明両党で調整するよう指示した。この日は折り合いが付かず、政府は取りまとめに向け午後に開催を目指していた全世代型社会保障検討会議を見送った。自民党の二階俊博幹事長は両党が歩み寄れる案を模索する考えを示した。

 菅首相は同日昼の政府与党連絡会議後、二階氏らと官邸で協議。「与党としてよく協議して良い形で結論を出してほしい」と要請した。公明党の山口那津男代表は党の主張に関し「必ずしもかたくなにこだわっているわけではない」と官邸で記者団に語った。


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