大手銀行の気候変動影響を審査へ 金融庁・日銀、21年度にも

 金融庁と日銀が、3メガバンクなどの大手金融機関に対し、気候変動による経営への影響を分析するストレステスト(健全性審査)を2021年度にも実施する検討に入ったことが5日、分かった。地球温暖化を背景とした自然災害の増加や、各国政府による環境規制の強化を見据えた備えを促すのが狙い。

 菅政権は、温室効果ガス排出量を50年までに実質ゼロにする目標を掲げるなど、地球温暖化対策を重視する姿勢を示す。金融庁などは、金融機関が環境への意識を高めることで、融資先の事業構造の転換を後押しする役割も期待している。

 三菱UFJ銀行など3メガバンクや大手損害保険会社を対象にする。


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