「爪水虫」治療薬を自主回収 睡眠剤混入、12人に副作用

 福井県は4日、同県あわら市の製薬会社「小林化工」が、爪水虫など皮膚病の治療に使う経口抗真菌剤イトラコナゾール錠50「MEEK」約10万錠分を自主回収すると発表した。製造過程で通常の服用量を超える睡眠導入剤成分が混入し、岐阜、大阪、佐賀の3府県で計12人に、意識消失や強い倦怠感などの副作用が確認されたという。

 小林化工によると、イトラコナゾール錠は細菌が感染して爪が白く濁り爪水虫とも呼ばれる「爪白癬」などの治療薬。回収対象はロット番号「T0EG08」と刻印され、9月28日以降に出荷された商品。問い合わせは同社学術部、フリーダイヤル(0120)370690。


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