恭仁宮の朝堂院、規模が確定 儀式行う区画、南北98メートル

朝堂院の南東隅で見つかった柱穴=4日午後、京都府木津川市

 740年(奈良時代)に聖武天皇が造営した恭仁宮跡(京都府木津川市)の中枢部で、役人が儀式などを行う朝堂院の塀の柱穴が見つかり、府教育委員会が4日、発表した。朝堂院の規模は、これまでの調査結果と合わせ、南北約98・8メートル、東西約117・3メートルであることが確定し、府教委は「奈良時代の都城の造りを解明する手掛かりになる」と話している。

 平城京から遷都したが、4年後に廃都となった。

 府教委によると、朝堂院の南東隅を調査し、約3メートル間隔で並ぶ二つの柱穴を発見した。また、朝堂院の北辺中央で北門の跡とみられる柱穴を検出した。


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