リニア試験装置をJR東海が公開 走行状態を再現、愛知の研究施設

リニア中央新幹線の車両を模擬的に浮上走行の状態にする「リニア走行試験装置」=4日午後、愛知県小牧市

 JR東海は4日、愛知県小牧市の研究施設で、リニア中央新幹線の車両を模擬的に浮上走行の状態とし、実際に走らせなくても試験ができる「リニア走行試験装置」を報道陣に初めて公開した。3月に導入し、乗り心地を向上させるための試験などに使っている。

 装置は全長約45メートル、重さは約40トン。1両の車両の前後に車両の一部をそれぞれ連結させた模擬編成を磁力で浮上させた上で、山梨リニア実験線で収集したデータに基づいて振動を加え、走行している状態を再現する。

 これまでに車両が載った台を水平に動かすことで地震の発生を再現し、安全性を確認する試験などを実施した。


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